「突き抜けること」――それが現代を生き抜く知恵:土橋重隆WEBサイト ガンを治すには 心は体の設計図 「突き抜けること」――それが現代を生き抜く知恵

 経済・ビジネスと病気・医療は、まったく関係のない畑違いの分野だと思われていることでしょう。しかし、私のビジネスパートナーである藤原直哉氏との会話のなかなから、両者が密接な関係にあることを確信しています。

 藤原氏は長らく現代資本主義の矛盾や強欲な金融中心主義の限界を説いてきました。そして、その慧眼どおり、リーマン・ショックに端を発して、儲けることだけしか考えてこなかった金融システムが崩壊し、世界的な大不況に陥りました。
 これは、現代資本主義の見直しを強いられていることに他なりません。そして同時に、私たち一人ひとりが欲望を最大限に膨らませて生きるのがよいことかどうか、その生き方を問われているのだと思います。
 病気の治療も、いま求められているのは生き方そのものです。

 これまで病気になったときは、病院に行って医者に治してもらおうというのが常識でした。しかし、病気、とりわけガンを発症させる原因をつくっているのは自分自身であるという発想を持てば、まず自分の生き方を見直そうという考え方に行き当たるはずです。

 見栄からも欲得からも他人の視線からもすべて逃れて、本当に自分のやりたいことを力を抜いてラクにやる生き方に改める――もちろん、「好き勝手やる」という意味ではありません。人に迷惑をかけては、自分にもストレスとして返ってきます。みんながよけいな気を遣わず、自分らしく過ごせる生き方に改めるのです。

 それは、余分なものを極力削ぎ落とすということであり、ストレスの少ないシンプルな生き方を選択するということでもあります。

 藤原氏は自然と共生するロハス的生き方を提唱していますが、それもいらないものはみんな捨て、本当に自分に必要なものだけを持ってシンプルに生き、人とのコラボレーションを前提として、まっとうにビジネス活動を行おうということです。
この考え方は、まさしくガンを治す、ガンにかからないようにする生き方に相通じるものです。
 医師も、医療の世界に閉じこもっていては病気など減らせません。
 私も、臓器から人へと広がった意識を、今度は社会に向けるようになりました。

 視点が変わらないと、問題の本質も見えないし、本当の解決方法にもたどり着けない。そのことを実感しています。

 私たちはさまざまな固定観念や常識やしがらみに縛られ、思考や行動を制約されています。自分にとって自然な生き方を見つめ直すためには、私たちの体にからみつくこうしたやっかいなものを一度振り払って、まっさらな状態で生き方を見直す必要があります。

 それは言ってみれば、これまでの常識的な生き方を「突き抜ける」ことに他なりません。経済も病気も、それぞれの生き方、それも「突き抜けた」生き方が問われている時代なのです。


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