医者は病気を治せない
そもそも、多くの人が医者や医療について、大きな誤解をしていることについて触れておかねばなりません。みなさんは、医者や医療に対して強い信頼をおいているようですが、それは幻想なのです。
病気にかかったとき、あるいは怪我などの外傷を負ったとき、近隣の病院で医者の診察と治療を受ける――多くの人が当たり前のようにとっている行動です。
病院を訪れる人は、医者に診てもらえば、病気や怪我を診断し、治療を施し、治してもらえると信じて疑いません。医者は病気を治す人。それが世間一般の常識でしょう。
しかし、本当にそうでしょうか。
あえて私は申し上げなければなりません。
医者は病気を治せない
……と。
みなさんが医者に対して抱いている期待は、幻想にすぎない……と。
このように言うと、読者のみなさんは驚かれるかもしれません。しかし、それは比喩でも誇張でもなく、厳然とした事実です。医者にかかれば病気を治してもらえると思っているかもしれませんが、それは誤った認識なのです。
もう少し詳しくお話ししなければならないでしょう。医者が行う医療行為は、大きく分けて二つあります。診断と治療です。
言うまでもなく、診断とは患者さんの症状を観察・分析し、どんな病気にかかっているかを判断することであり、治療はその判断をもとに病気に対して薬を処方したり、手術をする行為です。
病院を訪れる人は、この診断と治療が一連の医療行為だと思っていることでしょう。
しかし、
医者にとって診断と治療はまったくの別物
です。
患者さんは医者の主要な仕事は治療だと思うかも知れませんが、
医者にとってはむしろその逆で、診断こそ主要な仕事
なのです。
割合でいえば、診断8割、治療2割といったところではないでしょうか。つまり、医者が患者さんに行う医療行為の大半は、病気の診断をすることなのです。
医者の仕事は診断が8割で、治療が2割……驚かれる方も多いと思います。なぜ、診断が8割で、治療が2割なのか? その訳こそ、医者が病気を治すことができない理由にほかなりません。
治療が医療行為の2割程度を占めるものにしかすぎないという事実には、そうならざるをえない事情があるのです。その事情とはいったい何でしょうか?
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